家づくりコラム
2021.06.21
階段の間取りはどうする?リビング階段か廊下階段か
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コーディネーターの長澤です。新築をお考えの皆さん、階段はどこにあるのが理想でしょうか。現在は、リビングの中から2階へ上がる「リビング階段」が子育てファミリーを中心に人気です。今回はその「リビング階段」と、廊下から上がる「廊下階段」についてお話します。
リビング階段のメリットとデメリット
リビング階段のメリット
リビング階段の一番の特徴は、2階に上がるにはリビングを必ず通るので、
リビングに居ながら、家族の出入りを見守る事ができます。
子供さんが小さい頃は、いつもご両親と一緒なのであまり気にしない事ですが、
思春期になると、だんだん親と顔を合わせる事が嫌になる時期もありますよね。
ご自身でも心当たりがあるのではないでしょうか?
子供さんにしてみれば、リビングを通って上がるので
嫌な時もあると思いますが、ご両親は子供さんの顔が見れるので安心でき、
声も掛けやすくなります。
子供さんだけではなく、お友達を連れて来た時もお友達にも声が掛けやすいのも安心です。
例えば、お母さんが2階にいる子供さんを
下から呼ぶのもリビング階段でしたら声が届きます。
上の気配もわかるので、家族の存在を意識して生活できます。
こういった理由から、子育て世代の方は特にリビング階段を希望される方が多いです。
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リビング階段のデメリット
しかし、リビング階段が良い!というばかりではありません。
家族のスタイルによってはデメリットもあります。
声が届きやすいということは、音が聞こえやすいということです。
家族に生活時間が違う方が居る時は、
リビングでワイワイしていると寝室に聞こえる音が気になる事もあるようです。
また、臭いも上に上がってしまいます。
焼肉や焼き魚など、臭いの強い食事の時は換気をしっかりする必要があります。
そしてよく聞くのは、リビング階段の場合、
2階まで吹き抜けの状態なのでリビングのエアコン効率が悪くなって、
足元が寒いからやめた方が良い!という言葉です。
当社の建てる家のように、気密性が高い場合はその様な心配は無いのですが、
気密性の低いお宅の場合は、下に冷気が入り込む為
暖かい空気が階段から上に上がってしまうのです。
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廊下階段について
リビング階段以外となると、
一般的には玄関か廊下に階段を設置することになります。
こちらは、家族の出入りが分かりにくいと言う事で
子供さんのいるお宅では敬遠される事が多いです。
また、廊下用のスペースが必要になるので
他の広さを犠牲にしなければならなくなります。
しかし、リビング階段とは逆に
それぞれの空間がドアで仕切られて独立しているので
お互いに音が聞こえにくくなります。
また、お客さんがリビングに居ても、
そこを通らず出入りができるというメリットがあります。
いいとこ取りのプランもあります。
この2点の良いところをとったプランが、
1度リビングを通ってから、廊下にでて
廊下階段から2階にあがるというプランです。
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この場合は、家族とのコミュニケーションがとりやすく
階段は廊下にあるので
音や臭いもある程度防ぐ事ができます。
この廊下分のスペースがもったいない!という方は
リビング階段のに引き戸をつけるのもアイディアです。
まだ小さいお子さんがいるご家庭では
お子さんが勝手に階段を上らないように事故防止にもなります。
家づくりはこれが正解!という事は少なく、住む人価値観が重要です。
どのプランも一長一短あるので、
ご家族にとって何が大切かという事を十分に話しあって
選択していく事をおすすめします。