家づくりコラム
2022.03.04
お風呂とトイレ。窓は必要ですか?
コーディネーターの長澤です。ここ数年、お客様と打ち合わせをしていて「お風呂とトイレの窓は必要かどうか?」と聞かれることが多くなりました。今回は窓をつけることのメリットとデメリットについてお話します。
お風呂の窓は、必要!派
一般論になりますが、、、。
まだまだお風呂の窓はあるのが『当たり前』と考える方は多くいらっしゃいます。
理由はやはり、換気です。
お風呂に入った後、湯気を一気に出すのは窓を開けるのが一番手っ取り早いです。
その場合は大きな窓ではなく、
小さめのサイズの窓にして換気のために付けたいというご希望が多いです。
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もうひとつの理由は、採光です。
お風呂がお家の中で一番日の当たらない場所に配置されることが多いこともありますが、
お風呂場に窓がないと、配置にもよりますが
昼間でも洗面脱衣から先が真っ暗になります。
窓からの採光があるだけでも、出入りの際の灯り取りになります。
以上の理由で窓をつける方が多いです。
お風呂の窓は、いらない!派
なんといっても、理由No.1は
風呂場の窓の掃除をしたくない!
、、です。
最近のユニットバスはどのメーカーでも
お掃除しやすいようにパッキンレスにしたり、
部材が取れてフラットに拭けるなど
お掃除のストレスをなるべく軽減できるように考えられています。
その上窓も無ければ
掃除する箇所も減り、壁がフラットの面になります。
窓がなくなれば、網戸の掃除もしなくて済みますしね。
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換気は換気扇をつければOK。
暗いなら電気をつければOK。
そもそも夜しか風呂に入らないご家族からすると、
窓からの光は関係ないかもしれません。
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また、窓を無くせば
それだけ断熱性能も上がります。
今のシステムバスはそれ自体に断熱性能を持っています。
いくら断熱性能の良い窓を付けたとしても
家の壁の断熱+システムバスの断熱、
これを上回ることはできません。
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もうひとつ言うと、窓を1つ減らせば、
単純に窓にかかる料金が減ります。
防火地域で建てる場合、防火窓の価格が高いこともあり
窓なしを検討する余地がありそうです。
トイレの窓は、必要!派
それではトイレの窓はどうでしょうか?
メリットとしては、やはりお風呂と同様に、採光と換気です。
トイレに窓があると、多少でも採光が取れるのであれば、
お風呂に比べて短時間なので、
電気をつけないで済ます事ができます。
臭いが気になる時は窓を開けて一気に換気することができます。
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また、別のメリットとして「閉塞感が減る」こともあげられます。
トイレは狭い空間です。
窓がないことにより、壁に囲まれた圧迫感はどうしても出てきます。
ただ、長居する場所ではないと割り切れれば
あまり重要なポイントではないのかもしれません。
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もしトイレに窓を付けるのであれば、
防犯面からも小さな窓をおすすめします。
トイレの窓は、いらない!派 ~そして、まとめ。
しかし、これまたお風呂同様に
お掃除箇所を減らしたいという方や、
現在のアパートで窓が無くても特に困っていない方からすると
トイレに窓なんかいらない!ということになりますね。
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トイレに窓はいらない、となると
トイレの位置を外周面に配置する必要がなくなるので、
プランも自由度が増します。
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まとめ。
実際に現在プランを進めているオーナー様の8割が
お風呂とトイレに「窓なし」を選択されています。
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個人的には静かに驚いています。
ほんの数年前までは「窓がある」のが「普通」でしたから。
時代によって価値観も変わるということですね。
迷ったらご相談ください。
ご家族の生活スタイルに合った選択をしましょう。