
建てた後の工夫
2026.01.22
静岡の工務店社長が伝えたい「防災」|大地震後の断水・停電に困らない備え
代表の松尾です。2026年も、皆さまの家づくりを全力で応援させていただきます。さて今回のテーマは「防災」。もう聞き飽きたよ~と思われるかもしれませんが、定期的に振り返ることが必要です。
2年前の1月1日に発生した能登半島地震、そしてその直後の大雨。
あの出来事を見ても分かる通り、災害は「遠いどこかの話」ではなく、日本中のどこで起きてもおかしくない時代になってきました。
だからこそ、今いちど。
私たちにできることから、備えを見直してみませんか。
今日からできる備え:まずはこの4つ
① 防災グッズの確認(期限チェック+スマホの充電手段)
非常食、飲料水、乾電池などは、期限切れがないかをまず確認してください。
「買った安心」で止まっているご家庭が意外と多いです。
そしてもう一つ、今の時代に外せないのが “スマホを充電できる手段” です。
停電しても連絡や情報収集ができるように、モバイルバッテリーや電池式充電器などを備えておきましょう。
- 乾電池式の充電器(電池さえあれば充電できる)
- ソーラーチャージャー(ソーラー式充電器)(天候次第だが“補助電源”として)
- ポータブル電源(大容量バッテリー)(停電時にスマホ以外にも賄える)
②備蓄品の確認と補充(水+トイレ)
飲料水の目安は1人1日3L。
例えば4人家族なら、まずは
500ml×24本(1ケース)を基準に、3〜6日分を備えておくと安心です(飲料水として)。
ペットのいるご家庭は、家族の人数にいれることをお忘れなく!
もうひとつ大切なのがトイレです。
避難所に行かず自宅にいたとしても、断水になればトイレに困ります。
ここは想像以上に生活へのダメージが大きいところです。
最近は、使い捨ての簡易トイレがホームセンターなどでも手に入ります。
「いざ」という時に慌てないように、家族の人数分・1週間分を目安に準備しておくと安心ですね。
③ 家具の固定のチェック(転倒防止)
耐震マットやL字金具などで、家具の転倒を防ぐだけでも被害が変わります。
寝室まわり、子ども部屋、食器棚などは優先度が高いですね。
④ 連絡方法と避難の確認(家族で共有)
ここは一番大事なところです。
災害時は、普段当たり前にできている連絡が、突然できなくなります。
- 家族の緊急連絡方法を決めておく(誰に・どこで・どう連絡するか)
- 避難場所と避難経路を確認しておく(子どもや年配の方でも分かるルートに)
- 途中に危険なブロック塀などがないか、実際に歩いて確認するのもおすすめです
この④は、紙でもスマホでもいいので、「家族で共有」しておくことが大切です。

備えは「年に一度」見直すだけでも違います
防災は、やろうと思ったときが一番のタイミングです。
ただ、忙しい毎日の中で忘れてしまうものでもあります。
なので私は、年に一度は見直してほしいと思っています。
期限チェック、補充、連絡・避難の確認。
これだけでも“いざ”の時の不安が大きく減ります。
「家が強い」だけでは足りない時代です
ここは家づくりのプロとして、少しだけ本音を。
たとえ耐震性能の高い家でも、災害の規模や状況によっては想定外が起きることがあります。
そして仮に自宅が無事でも、周囲のインフラが止まれば生活は止まります。
飲料水・非常食・情報を得る手段(ラジオ等)・スマホの充電手段は、やはり必要です。
さらに一歩進めるなら、ソーラー発電や蓄電池など、住まいの“継続力”を高める考え方も、これからますます大事になっていくでしょう。
昭和、平成の頃と比べて、災害の起こり方も、頻度も変わってきています。
だからこそ、これからの家づくりは
- 耐震等級3を当たり前に
- そのうえで、制振ダンパーなども組み合わせて、より安心へ
そんな考え方が自然になっていくと思います。

シルバーの棒状のものが制震ダンパーです。
地震の揺れを軽減し、住む人の命は当然のこと、家の資産価値も守ってくれます。
(当社では全棟標準装備です)
最後に。
防災は、特別なことを一気にやるよりも、できることを一つずつ整えていくことがいちばん確実です。
水、トイレ、充電、家具固定、家族の連絡と避難の確認――
まずは今日、ひとつだけでも見直してみてください。
皆さまの毎日が、少しでも安心につながることを願っています!

