家づくりコラム
2024.09.03
静岡で家を建てる方へ:南海トラフ地震に備える家
代表の松尾です。8月初旬に起きた宮崎の地震以来、南海トラフ地震への警戒が強まっています。これから静岡で家を建てようとお考えの方、ぜひこのコラムをお読みください。建ててから後悔のないように、どうぞお願いします。
避けて通れない南海トラフ大地震への備え
8月8日、宮崎県沖で起きた大きな地震をきっかけに、
改めて南海トラフ地震に対する備えをしっかりすべきだと、感じた方も多いと思います。
1週間後には南海トラフ地震臨時情報の呼びかけは終了しましたが
当然ながらこれで終わったわけではありません。
これを書いている今も、地震が起きてもおかしくないのです。
お正月の能登地震にはじま って、連日どこかで地震が起きている今、
地震への備えは必須中の必須です!必ず真剣に考えてください!
耐震等級3だから大丈夫、というのは過去のこと
まずおさらいです。
耐震等級には1~3まであります。
現在の建築基準法の耐震基準は「耐震等級1」です。
耐震等級1とは、
・震度5程度の中規模な地震に対して「建物の大きな損傷はしない」
・震度6以上の大規模な地震に対しては「倒壊しない」
となっており
大地震の際の建物の損傷については触れていません。
これを基準として
耐震等級2は1.25倍の強度。
耐震等級3は1.5倍の強度、となっています。
アイムホーム松尾工務店の家は、最高等級の「3」です。
しかしながら。
地震は1回では終わらず、大小合わせて何千、何万回と数年に渡って続きます。
最新の実験報告によると
震度7クラスの地震が余震として連続して4~6回起こった時
ダメージが少しずつ建物に蓄積していき
そのままでは住み続けることが不安な状態になることがわかりました。
恐ろしいのはどれほどダメージが蓄積されているのか
壁をめくって中を見ないとわからないという事です。
等級3でも意味がない?!知られざる恐ろしい現象
どんなに強固な家を建てても、
ある現象が起きると、
それが耐震等級1の家だろうが
耐震等級3の家だろうが、あまり意味がないことをご存知でしょうか?
それは「共振(きょうしん)」という現象です。
聞いたことがない方の方が多いかもしれませんね。
その原理を説明すると少々難しいので
実験動画がありますので、ご覧ください。
動画の内容を簡単に説明すると、
建物にはそれぞれ揺れに対する固有周期があります。
周期、というのは揺れの長さ(時間)のことです。
建物の中心から左右に揺れて中心に戻ってくる時間で、
同じ揺れの場合、
耐震等級1の建物は、固有周期が長い(ゆっくり揺れる)、
耐震等級3の建物は、固有周期が短い(小刻みに揺れる)となります。
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そして、地震にも揺れの周期があります。
地震の周期と建物の周期が合ってしまうと、
お互いの揺れが同調し合い『共振』という現象が起きるのです。
共振すると非常に強い揺れが建物を襲うことになります。
動画でお見せした通り、
地震に強くする為に構造を強固にしたはずの耐震等級3の家も、
共振が起きれば耐震等級1の家よりも大きく揺れる、
ということがおわかりいただけたと思います。
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怖いのは、どの周期の地震が起きるのかわからない、ということです。
同じ町内でお隣さんは無事なのに、
我が家だけ特別に揺れて被害に合った、、なんてことも有りうるのです。
解決する方法は2つ
今までの話をまとめると
◎余震によるダメージの蓄積を防ぐこと
◎「共振」の現象を防ぐこと
この2点を防ぐことができて、はじめて「地震に安心」と言えます。
2024年現在、この2点を解決できる方法は2つあります。
ひとつは免震構造にすること。
免震構造とは、基礎と建物の間に揺れを吸収する装置を組み込み
揺れを建物に伝えないしくみのことです。
素晴らしい効果を発揮しますが
デメリットとしてはコストが高額になります。
そこで、おすすめしたいのが「制振ダンパー」です。
こちらがもうひとつの解決方法です。
特にバイリニア特性を持つ制振ダンパーが良いでしょう。
バイリニア特性とは、揺れの大小に関わらず、地震の揺れを受けとめ吸収する特性です。
わずかな揺れからその効果を発揮するので
ダメージを建物に残しません。
もちろん、「共振」現象もしっかり低減できます。
アイムホーム松尾工務店では、「制振装置evoltz(エヴォルツ)」を全棟に採用し
お施主様に安心をお届けしています。
他社さんで家づくりをする方も
ぜひ制振装置を検討されてはいかがでしょうか?
他社さんではオプション扱いになると思いますが
一生の安心のためです。営業さんに相談してください。
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長くなりましたが、恐ろしい地震も
備えをしておけばご家族の安全は守れます。
もっと詳しく知りたいという方は
いつでもご連絡ください。
松尾工務店ではいつでも建築中の現場にご案内して
「地震にあんしんな家づくり」についてお話しています!
最後までお読みいただきありがとうございました。
▼ ▼ こちらもよければご覧ください。
当社が信頼して採用している制振装置evoltz(エヴォルツ)の動画です。(提供:株式会社 evoltz )