家づくりコラム
2024.04.22
グレー|インテリアへの取り入れ方|カラーコーディネーターのコラム
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コーディネーターの長澤です。カラーコーディネーター検定1級の私が、色が与える心理的な効果と、インテリアへの取り入れ方についてお話します。今回のテーマは、「グレー」です。どんな色とも相性が良いのでインテリアでも使いやすく、とても人気のある色です。
「グレー」の特徴 って?
ここ数年、グレー(灰色)は大人気です。
洋服や内装だけなく
生活雑貨やおもちゃにも波及して、
今では100円ショップやスリコなどプチプラのショップでも
グレーがかった色がメインの色展開になっていますよね。
そもそも湿度の高い日本では、
グレイッシュ系の色が綺麗に見えると言われています。
空気中の水分が光を拡散し、色がくすんで見えるのが理由です。
最近のブームだけではなく
昔から日本人が好んできた色でもあるのです。
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白と黒を混ぜた色味のないグレーは、無彩色と呼ばれます。
無彩色は白と黒とグレーの色味のない明暗だけの色の事です。
(写真などをモノクロコピーした時の色です)
その中でも明暗差が一番ある白と黒は
モダンな空間を作るには欠かせない組み合わせで
無機質な素材と合わせる事で高級感が出ます。
明暗差があるので、メリハリのある強いイメージが作れますが
一方で好き嫌いも別れてしまいます。
それに比べて
『白✖️グレー』や
『黒✖️グレー』の組み合わせは
白と黒までのハッキリとした明暗の差が無くなるので、
ハッキリした強いイメージから
現代風のおしゃれでこだわりのある空間を作ることができますよ。
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インテリアで「グレー」を取り入れるには?
街へ出ると
濃いグレーの塗り壁とナチュラルな木目の組み合わせが
ヘアーサロンやカフェなどの店舗内装でも良く使われていますよね。
グレーは明暗どちらでもアクセントクロスで取り入れやすい色です。
暗いグレーは部屋の印象をカッコ良くできますし
明るいグレーは白だけよりもおしゃれな雰囲気を作れます。
無機質な素材にも合いますし、木目との相性も良く、
オールマイティな所が人気になった理由かもしれませんね。
壁紙、カーテンなどの各メーカーのカタログでも
以前は「トレンドカラー」として載っていたグレー系の色ですが
今ではいろいろなパターンや質感で数多くラインナップがされていて、
すっかり「定番色」になりました。
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グレーが人気になっているのは、
いろいろな色にグレーを混ぜた
「グレイッシュ系」
の色が注目されている影響もあります。
昔は地味と言われていたグレーがかった色が
『スモーキーカラー』『 グレイッシュ カラー』と呼ばれることによって
おしゃれな色として注目されました。
住宅インテリアに関して言えば
5年ほど前に『ブルーグレー』という
水色にグレーを混ぜた色が大人気になり、
その後、グレイッシュグリーン、グレージュ、スモーキーピンクなど、
グレー掛かった多くの色がドアや壁紙にメインでラインナップされました。
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注目色「グレージュ」!!
お施主さまと打合せをしていて最近特に選ばれる色は
『グレージュ』です。
ベージュにグレーを混ぜたベージュ寄りの色で
実は以前はほとんど選ばれることは無かった色なんです。
グレージュはグレーに比べて
落ち着いた温かみのある色で
濃淡どちらとも、インテリアとして使いやすく
木目との相性が良いのも選ばれている理由の一つです。
白に近い薄いグレージュは、
優しく明るい印象で、穏やかでくつろぎの空間を作ることができます。
リビングや寝室のメインの壁やカーテンなどにもオススメです。
色がハッキリわかる濃い目のグレージュは、
リビングや寝室、トイレのアクセントクロスに使うのがおすすめです。
濃い床の空間でしたらシックで落ち着いた空間になり、
中間の濃さの床と組み合わせると空間のポイントになり、
主張はしているけど温かみのある空間が作れます。
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ここで1つグレージュを上手く使うポイントをお教えします。
合わせる床や家具の木の色を調整することです。
オークのような黄色が強い木目より
チェリー、ウォールナットのような赤、オレンジ系の木目と合わせた方が
より温かみのある素敵な空間を作ることができます。
オークなどの黄みよりの木目には、
グレージュよりも、白と黒を混ぜた無彩色のグレーが相性が良いです。
このように、グレーと言っても沢山の色があります。
お好みの組み合わせを見つけてインテリアを楽しんでくださいね。