家づくりコラム
2023.08.29
遮熱の重要性、再び!なぜ静岡の家には遮熱が必要なのか?
工務の横澤です。もうすぐ9月だというのに、まだまだ暑い!前回のコラムに引き続き、なぜ遮熱が必要なのか?をもう少し掘り下げてお話します。夏に快適な家を建てるために、読んでみてくださいね。
その答えは熱の伝わり方にあります
まず、熱の伝わり方には3種類あります。
①伝導(でんどう)
②対流(たいりゅう)
③輻射(ふくしゃ)または、放射(ほうしゃ) *ほぼ同じ意味です
日常的に起こる熱の伝わり方は、
伝導、対流、輻射(ふくしゃ)、この3つの種類に分けられます。
ちょっと専門的な話になってしまいますが、
簡単に違いを説明します。
「伝導」とは?
伝導とは、熱伝導とも呼ばれ、何かの物質から他の物質へ
直接触れることで、熱が伝わることを言います。
例えば、湯たんぽや床暖房、ホットカーペットなどです。
触ると、すぐに熱が伝わって「あたたか~い」となりますね。
「対流」とは?
対流とは、空気などの気体、水などの液体が
熱を帯びて移動することで熱が伝わる現象を言います。
電化製品でいうと、エアコンがそうですね。
お風呂の追い炊きもそうです。
伝導との違いは、熱を伝える時に「物質が移動するかどうか」です。
「輻射(ふくしゃ)」とは?
輻射(ふくしゃ)とは、赤外線や、遠赤外線などの電磁波を介して熱が移動することです。
...難しいですね((^^;)
代表するのが、「太陽」です。
太陽から放出された電磁波が、1億5000キロ離れた地球に達して
地面や、人、家などの物体に触れると、その物体が熱を吸収するのです。
また、焚火やストーブが暖かく感じるのも同じ原理です。
伝導や、対流との違いは
物質がなくても、離れたところに熱が伝わることですね。
絵にするとこんな感じです。
輻射(ふくしゃ)が最も熱が伝わりやすい!
3つの熱の伝わり方についてお話しましたが
種類によって熱移動の割合が違うのです。
下の図をご覧ください。
①床暖型の「伝導」5%
②エアコン型の「対流」20%
③太陽型の「輻射ふくしゃ」75%
つまり、熱移動のほとんどが「輻射ふくしゃ」によるものなのです。
輻射熱は、温度の高い物体から低い物体へと
電磁波によって伝わる性質があります。
夜になって気温が下がるのは、
冷えた宇宙へ地球の熱が電磁波によって放出されるためです。
また、物体の中の方まで届いて、人体の体温を上昇させる性質があるんだそうです。
以上のことから、
遮熱シートで太陽からの電磁波(輻射熱)をブロックすることが
夏の暑さ対策に欠かせないのです。
アイムホーム松尾工務店では、すべての家に放射熱をブロックする「タイベックシルバー」を施工しています。
躯体を守る役割と同時に、帰宅した時に 『むわっ』とした暑さを軽減してくれます。
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