家づくりコラム
2022.09.12
駐車場をコンクリート仕上げにするメリット・デメリット
工務の光です。住宅の外構工事を行う際に、駐車場をどういった仕上げにするか悩むかと思います。ということで今回は「コンクリート仕上げ」の場合のメリットとデメリットを紹介します。
駐車場をコンクリート仕上げにするメリット
■メリット①雨の日に汚れにくい
砂利敷きや土のままだと
玄関やポーチが汚れやすく掃除が大変です。
コンクリート仕上げなら雨の次の日であっても大きな汚れを気にしなくていいでしょう。
■ メリット② 全体的な印象として明るくなり、どんな外観にも合わせやすい
コンクリートは見た目が白っぽい仕上げになるので
住宅としても全体的な外観としても、明るめの印象になります。
どんな雰囲気の外観であっても、合わないといったことがありません。
■ メリット③ 車に優しい
仕上がりの地面がフラットなので、車のタイヤに負担がかかりにくいです。
また、石がはねて車体が傷つくといった心配もありませんね。
■ メリット④ ぬかるむことがないので洗車もしやすい
洗車をした際に、周辺が水浸しになりますよね。
コンクリート仕上げならぬかるむこともありません。
軽く傾斜をつけて施工するので、水たまりにもなりません。
■ メリット⑤簡単なメンテナンスでいい
年月が経てば汚れは出てきます。
そんな時はブラシでこすったり、
ケルヒャー等の高圧洗浄機で洗えば大体の汚れは落ちるでしょう。
また、雑草が生えることもありません。
駐車場をコンクリート仕上げにするデメリット
■デメリット①コストが高い(初期費用がかかる)
砂利敷きなどに比べたらコンクリート打設の金額は高くつきます。
当たり前ですが、面積が大きくなればなるほど膨れ上がっていくので、
車が乗る部分だけ、
もしくはタイヤが乗る部分だけをコンクリート仕上げにして、
他は砂利敷き等にすれば費用はグッと抑えられるでしょう。
■デメリット②太陽の照り返しが強い(夏場はきつい)
夏場のコンクリート仕上げからの太陽の照り返しはキツイものがあります。
夏場の車はかなり高温になりやすいです。
場合によっては住宅の温度が上がることもあるので、
気をつけて計画したほうがいいかもしれません。
■デメリット③自分で施工できない
砂利敷きと違って「費用を抑えたいので自分でやる」
といったDIYが出来ないのもデメリットのひとつ。
コンクリートを扱う職人さんなどでなければ、
基本的にコンクリートの打設は自分で施工することは出来ないでしょう。
■デメリット④タイヤの跡は残りやすい
コンクリート表面に車のタイヤの跡は黒っぽく残りやすいです。
とは言っても真っ黒くなるわけではないので、
極端に神経質すぎなければ、そこまで気にすることはないでしょう。
■デメリット⑤施工に時間がかかる
あまり時間のかからない砂利敷き等と違い、
コンクリート打設は(一般的な住宅なら)概ね1〜2週間かかります。
時間がかかるということはその間は車を止めておけないということになります。
新築工事中の場合はいいですが、
お引き渡し後の外構工事や改築などの場合は
工事中の1〜2週間程度は、車を止めておく駐車場代が別途かかります。
■デメリット⑥ひび割れ(クラック)が入る
コンクリートというものは、湿気や気温によって伸縮が必ずあるため、
クラックが絶対的に起こります。
小さいクラックも含めれば
必ずどこかしらに入るものだと思っておいたほうがいいでしょう。
対策としてはある程度の感覚で目地を入れることで、
目立ちやすい大きなクラックを防ぎやすいです。
■デメリット⑦デザイン的に無機質になりやすい
デザイン的な観点でいうと、無機質になりやすく、
味気ない印象にもなりやすいでしょう。
費用はかかりますが、砂利敷きや、龍のひげ(草)や
デザインのあるタイルなどを併用すれば、
味気ない無機質なものになりにくく、おしゃれにデザインしやすいです。
まとめ
一般住宅の新築工事の場合、コンクリートなどの外構工事は
コスト面や手間から考えて
お引渡し後より工事中に一緒に施工してしまうほうが圧倒的にオススメです。
外構は家の雰囲気を決める大切な場所です。
特に駐車場はほとんど毎日使用する場所です。
実用性、コスト、デザイン、何を重視するのか考えて
上記のメリット・デメリットを踏まえた上で、ぜひ検討してみてください。