家づくりコラム
2022.04.21
地震に強い家とは?

一級建築士社長の松尾です。今年3月、再び東北で震度6の大きな地震がありました。その後も、全国各地で震度4程度の地震が頻発している状態が続いています。皆さんは、改めて日本は地震大国だと実感していることと思います。今回は、地震に強い家の特徴をお話します。
建物の形は単純であるほど地震に強い
地震での建物にかかる力に耐えられる上下の方向の力(2階の荷重は1階にかかっている)の流れがスムーズになる形、つまりは単純な四角形が地震に強い家です。
その理由は、上下左右縦横の6つの面がひとつになって支え合っているからです。
逆に言えば凹凸の多い複雑な形の家は力を吸収しにくく地震に強い家とは言いにくいのです。

壁の量が多いほど地震に強い
地震の力を下の階にスムーズに流すために、壁の量がどれだけあるのかも大切なポイントです。
壁の量が少ないと力を吸収できない場合があります。
1階の壁と2階の壁の位置が同じ場合は、さらに地震に強くなります。
2階建ての場合は、1階が2階を支え、
3階建ての場合は、1階が2階3階を支えなければなりません。
つまり1階の壁の量は多くすることが望ましいわけです。
2階リビングは地震に強い
一般的にリビングを1階にという考えが多いのですが、地震に強い家を優先するなら2階リビングも検討してください。
柱や壁が少ないリビングを2階にして
子ども部屋、主寝室など、柱や壁の多い個室を1階にすることで地震に強い家になります。
1階のリビングに吹抜けがある場合は、
壁が少なくなり、2階の床面に穴が空いている状態になるので
支える力はどうしても弱くなります。

地震に強い家にするにはバランスの配分が重要!
壁が多くても柱が多くても、バランスが取れていないと地震に強い家は建てられません。
大きな窓が偏った位置に複数設置されるのも、家のバランスを崩すひとつの原因になります。

屋根が軽い家は地震に強い
瓦などの重い屋根は地震の揺れに大きく反応し、家には大きな負荷がかかります。
最近の屋根材は、地震対策として軽量化されたものがほとんどになりました。
地震に強い家、まとめ
今回は家の形に着目して、地震に強い家についてお伝えしました。
その他にも、地盤の与える影響だったり、基礎の強さだったり、様々あります。
また、土地の形状により家の形を四角形にできない場合もあるでしょう。
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地震に強い家にする方法は、特別な工法や、耐震・免振・制振など多数あります。
人生の中で一番大きな買い物と言われる家。
そして地震大国の日本での家づくり。
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一番大切なのは、大切な家族の命と生活を守ること。
素敵な家、かっこいい家、どれも大事ですが
中身も大切なことを忘れないでくださいね。
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アイムホーム松尾工務店では、すべての家に制振ダンパーを設置しています。
ご興味ある方はこちらのコラムもご覧ください。
もっと詳しく地震に強い家について知りたい!という方、
どうぞ遠慮なく、松尾宛にご連絡ください。詳しくわかりやすくお伝えします。
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