家づくりコラム
2022.02.07
畳(タタミ)が見直されている?フレキシブルな使い方をご提案します
コーディネーターの長澤です。みなさんの家に畳はありますか?だんだん需要は少なくなってきましたが、良い点はたくさんあるのです。今日は畳についてお話します。
畳の需要が減っているのはなぜ?
昔のお宅には畳の部屋があることが多かったと思います。
客間や仏間などはほとんどが畳で、わたしたちにとって身近なものでした。
住宅の広さや仏壇の大きさなどの問題からだんだん和室の需要がなくなり、
その分広いリビングを確保することが優先されるようになりました。
現在、住宅で使っている一般的な畳は、表面が畳で中身は「い草」ではなくウレタンです。
新しい時は、緑の色も良く畳の香りが良いのが特徴です。
しかし、敷いてすぐ日焼けが始まり、緑色は黄色に変色していきます。
日々使っていると擦れやダニの心配などもあり、
小さな子供さんのいるお宅では敬遠される事もあります。
和風の雰囲気が全面に出るので、
リビングの雰囲気に合わなかったりして採用を悩む方もいます。
実はメリットもいっぱい!畳が見直されています
しかし、畳を採用するメリットもたくさんあるんです。
フローリングにマットを敷くより畳の方が柔らかくてゴロンとできますし、
洗濯物を畳んだり、アイロンをかけたり、
子供さんのお昼寝にもいいですね。
わざわざ和室をつくらなくても
リビングの一角に畳スペースがあるだけで、別空間のような演出が可能です。
最近では機能的な畳が増えて、畳スペースが見直されてきました。
松尾工務店では和紙畳を採用しています。
この商品の特徴は表面が強化和紙で作られていて
形は琉球畳の様な正方形で縦横を交互に市松で敷いていきます。
縁もないので段差もなくスッキリとした空間が作れます。
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さらに嬉しいことに撥水加工もされているので、
子供さんが水をこぼしてしまってもすぐ拭き取ればシミになりにくいので安心です。
また和紙なので色をつける事もでき、
本来の畳の色である緑はもちろん、ベージュ、濃いブラウンなどが選べます。
緑以外を選ぶと、和風の畳の空間を和らげ、洋間にも馴染みます。
デメリットとしては、原材料が和紙なので畳本来のい草の香りがしません。
あの香りが好きな方にはもしかして物足りないかもしれません。
畳を活かす、具体的な使い方は?
最近人気の畳の使い方をご紹介します。
先ほども少し書きましたが、リビングの一部に畳コーナーを設けるプランです。
その場合、床に近い色の畳を選ぶと
区切られる印象が薄くなり空間の広がりがでます。
逆にわざと別の色にすることで、空間をゾーニングすることもできます。
よくあるご希望で、ご両親やお友達が泊まりにくる時のためのスペースが欲しい、というものがあります。
そんな時に畳コーナーが便利です。
引き戸を付けて仕切れるようにすれば、
普段はリビングとして、必要な時に個室にすることができます。
1年に何回かしか使わない空間を確保するのはもったいないですよね。
寝室や、同居するご両親のお部屋を畳敷きにご希望される事もあります。
その場合は将来ベッドが必要になるかもしれないという事も考慮して決める事をお勧めします。
歳をとり、寝起きの際の立ち上がり・しゃがみなどが大変になってきます。
そうなると畳にお布団を敷いて寝るよりベッドの方が楽です。
若いご夫婦の場合は、歳をとったらリフォームしてフローリングに替えればいいのでまだ先になりますが、
ご両親の年齢的によって将来を考えて畳にするかフローリングにするかを判断した方が良いと思います。
畳と聞くと昔の和室を想像しますが、製品をうまく選び、
良いとこ取りをすると畳の良さを取り入れた空間ができますよ。
ぜひ検討してみてくださいね。