家づくりコラム
2021.11.16
後悔しない住宅ローンの組み方(2)
こんにちは。代表の松尾です。前回に引き続き、住宅ローンの借入額、返済額についてお話します。
こんな家づくりはしてはいけない~3か条
35年の長期ローンを安心して完済するためにするべきこと。
、、の話の前に、うっかりやってしまいそうな事をお話した方が早いかもしれません。
1)土地からの家づくりをお考えの方、まさか土地探しから始めていませんか?
2)自分は住宅ローンでいくら借りられるのか金融機関に行ってませんか?
3)住宅展示場で理想のプランを探していませんか?
「えっ?」と思った方、
「もう始めてるんだけど」という方、ここから先は目を凝らして読んでくださいね。
もしかしたら、ちょっとキツイ話になるかもしれません。
少し耳が痛くなるかもしれません。
しかし悪気はありません。
気が付いて頂きたいだけなのでどうぞガマンしてお付き合いください。
(1)土地探しからはじめてはいけない
土地探しからスタートしまうと、良い土地に巡り合うことが難しくなってしまいます。
『自分はいくらまでの土地を探せば良いのか?』
について理解しないまま、闇雲に良い条件だけを見て探してしまうのです。
知るべきことは
①土地の予算
②おおよその敷地面積、です。
それを理解して探さないと、いつまでたっても決断できないのです。
当然と言えば当然ですよね。
皆さん家づくりをするのは初めてですから、そんなこと知る由もないでしょう。
(2)住宅ローンの相談に金融機関に行ってはいけない
私も家づくりの仕事に関わり既に40年以上になります。
時々耳にするのが、「自分は○○○万まで借りられるんで・・・」というセリフ。
そもそも、金融機関はあなたに良い顔をします。
「それだけ年収あれば○○○万は問題ありませんよ」なんて誰にでも言います。
しっかりと申込書類を書き込み信用情報を全て確認してもらい
初めて承認が出るんです。
金融機関にとって住宅ローンはドル箱なんです。
いきなり堅い話でお客様を逃さないように、
書類がすべて整い、保証会社が結果を出すまでは
誰にでも笑顔・笑顔です。
くれぐれも騙されないようにしてください。
前回のコラムでも書きましたが、
いくら貸りることができるのか?ではなく
あなたは、いくらまでなら35年の生涯に渡る住宅ローンを、無理なく支払っていけるのか?ですよ。
それを知らずに家づくりを始めたらローン地獄が待っているかもしれません。
子供も成長すれば食費はアップ、塾にも通うし、部活もあります。
今、払えたとしても10年後、20年後は大丈夫ですか?
(3)住宅展示場で理想を追い求めてはいけない
住宅展示場に行くと何だかワクワクします。
展示場に建てられた家はグルっと一周廻ると約1時間。
60坪ぐらいの家、かなりでかい家で、
無駄なスペースをたっぷり取ることで優雅さを演出します。
少しでも滞在時間を長く取りたいのがねらいです。
大手ハウスメーカーの展示場は60坪以上で外観もすばらしい建物ばかりなのに
実際に建てられている家は30坪前後で四角いキューブタイプが主流ですね。
最初のワクワクはどこにいってしまったのか
どこか途中でうまくすり替わってしまったような。
大きすぎる家ではなく、自分たちに合った家づくりとはどんなものかご存知ですか?
まずはそこからなんですよ。
...
以上3点が、やらない方が良いと思うことです。
ここから本題です。では、あなたがやるべきことは?
じゃ、結局どうすりゃいいのか?
35年もの長期ローンを間違いなく「払い続ける」為にやるべきことは、
A.)生涯問題なく払っていける金額を知る。
B.)自分たちが暮らしたい家はどんな家なのかを知る。
C.)その家を建てるのにいくらかかるのかを知る。
D.)その家づくりにどれだけの諸費用が必要なのかを知る。
あなたが探すべき土地の価格を割り出すには、
この計算式を使ってください。
A[生涯払っていける金額]ー( C[暮らしたい家を建てる費用]+ D[諸費用])=あなたが探すべき土地の価格
...
この方法で資金計画を立てていけば、
住宅ローンの返済で生涯に渡り困ることはなくなるでしょう。
もしも、言葉足らずで内容が伝わりにくいなどありましたら個別でご相談(メール、面談)に応じます。
その他、気になることがあれば、いつでも私に直接でもいいのでメールmatsuo@imhome.inしてください。