家づくりコラム
2021.09.13
一級建築士コラム~自然の力を利用した家づくり①
こんにちは、社長の松尾です。 自然の力を利用して夏は涼しい家で、冬は暖かい家で暮らすことができれば、 心地良い穏やかな気持ち良さを感じることができるでしょう。 それでは、いくつかご紹介していきたいと思います。
自然の力を利用した涼しい家とは?
地球温暖化が進み続けていることは誰もが知る事実です。
夏の暑さも年々増しています。
夏本番になれば家の中でも熱中症になる恐れがあります。
確実に涼しさを求めるなら冷房をという事になりますが
エアコンがどうしても苦手な人
そんなに冷やさなくてもいい人
そんな方には自然の力を利用した
涼しい家(住まい)という考え方をお薦めしたいと思います。
冷房などに頼りきらず、自然の通風、換気、日射遮蔽、植栽
などの効果によって「夏に涼しく暮らすことのできる家」のことです。
イメージとしては、自然の力を利用して涼しさを得る、
どちらかと言えばパッシブ(受け身)な方法です。
この方法で涼しさを得るにはご自宅の断熱性能が良いことは必須条件となります。
日射遮蔽と通風が2大ポイント
自然の力を最大限利用した涼しい家をお考えであれば
特に気をつけたいのは「日射の遮蔽」対策です。
夏場の日射をいったん家の中に入れてしまうと
外へ逃がすことは非常に難しくなるので
そもそも室内には極力入れない。
屋根、外壁、窓からの日射遮蔽を
最大限カットする方法をご検討ください。
その上で効果的な通風を取り入れ、
不快な暑い熱を逃がすことになります。
以上の二つが「自然の力を利用した涼しい家」の 大きなポイントになります。
窓の日射対策には 「すだれ」「植栽」「庇」が有効
窓の日射対策として
窓ガラスを遮熱高断熱のLow-Eにすることは必須ですが、
もっと大事なことは窓ガラスに直接強い陽ざしを当てない工夫をすることです。
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中でも代表的なものとして
「深い軒」や「庇」
「すだれ」や「植栽」などがあります。
どの方法も建物の外側に設置し
しっかりと強い日射を遮蔽することです。
室内の温度の上昇を防ぐことになります。
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また、強い陽ざしを遮蔽する面の位置は
窓のすぐ外側よりも、窓面からなるべく離した
配置がより効果的と言えるでしょう。
室温上昇を抑える効果があるからです。
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このように紫外線を出来るだけ取り込まない事が
夏を快適に暮らす工夫の第一歩となります。
次回も引き続き、夏の暑さ対策として「通風」についての 効果的な方法をお伝えしたいと思います。