家づくりコラム
2021.06.04
こんなに違う!20年前と今の家。中古物件を探している方は参考に
スタッフ長吉です。今は松尾工務店の家で快適に暮らしていますが、その前は中古住宅を探して住んでいました。当時は他業種で働いていたこともあり、家については全くの素人。昔の家と今の家、両方を知る私が今だから言える「両者の決定的な違い」をお伝えしたいと思います。
基礎について
松尾工務店の建物は長期仕様の鉄筋+コンクリートが標準ですが、
2000年以前は鉄筋が無くても「問題なし」の時代がありました。※木造住宅向け
コンクリートは非常に強い材料ではありますが、曲げの力がかかる場合は苦手です。
イメージ的には堅いおせんべいを割る感じです。
中心に力がかかると、弱い部分があるので今では芯に鉄筋を使っています。
つまり、鉄筋の入っていない基礎では建物を補強しても基礎に不安が残る形になります。
また、基礎の下にある地面の調査(地盤調査)ですが、2000年から義務化になっています。
建物がある状態で地盤を改良しようとするのはとても手間のかかる工事となりますので、
新築よりも余分な費用が発生することになります。
建物について
筋交の補強部品(金属プレートなど)が1990年ごろから一般化してきますが、一番大切なのは『設置のバランスが取れているか』という点です。
金属部品自体の性能も違いはありますが、古い建物の場合は片側に集中している事もあるようです。
当時はバランスまでは考慮するのが一般的では無かったようですね。
床の下から天井の上までを抑えないと効果が無いので、後から工事すると大掛かりなものになります。
建物の強度と聞くと、地震ってなりますが耐風の性能も結構大事です。
強度にばらつきがある状態だと、風向きによって弱い方向があるってことです。
ここ20年くらいでとんでもない台風の被害多いですよね。
住んでいる場所で左右されるとは思いますが、大事なポイントだと思います。
断熱もぜんぜん違う!
断熱も年々レベルアップしています。
ざっくりした指標ですが、静岡市の場合、『H11年当時基準の最高値』が現在の最低値です。
気温はそこまで変化は無いので、20年ぐらいの時間の流れで当時の最高が今の最低なんですよ。
一段階レベルが違うってことになります。
エアコンの効きが変わってきますので、光熱費の部分で家計にダイレクトに効きます。
ランニングコストも無視できないですよね。
まとめると、自然災害に強い家を求めていくと、やはり今の基準で建てることが余分な出費を抑えることができるのではないでしょうか。
目に見えない部分なので想像が難しいのですが、大切なことなのでお伝えさせて頂きました。
それではまた。