家づくりコラム
2024.05.20
その家、静岡ではオーバースペックではありませんか?住宅の性能とコストについて。
代表の松尾です。住宅の性能アップに伴って価格も上がっています。お施主様のために無駄なコストをかけずに、最大限性能の良い家を建てるには?それが私の家づくりの永遠のテーマです。
私が住宅業界の仕事について既に45年が経ちました。
新卒で最初に入社したのはハウスメーカーでした。
当時の建てていた家は、今思うと冬は寒く、夏は暑いつくりでした。
もちろん断熱材は入っていましたが、
薄いグラスウールがパックされたもので
それを壁の中に差し込み、2階の天井の上にサッと置くだけで
効果があるのかないのかわからない、そんな程度でした。
全国展開しているハウスメーカーですら、そんな状態だったのです。
それが、ここ十数年の間に家は大きく変わってきました。
何がきっかけかというと、「長期優良住宅」という基準が生まれたのです。
断熱性能も格段に上がり、家に居れば一年中薄着で暮らせる、
朝も寒さでベッドから出られない、、なんてことはなくなりました。
同じく家の構造もそうです。
「耐震等級 3」というのは今では当たり前の基準となりつつあります。
が、大きな地震が頻発する中、
ここ静岡で家を建てる者として
強固な躯体(耐震等級3)だけで乗り切るには不安があります。
そう考えて当社では
数年前から制振ダンパーを標準として全棟採用していますが
きっと5年後にはその制振装置も「当たり前」になるのではないでしょうか?
近年、あらゆるものの価格が高騰していますよね。
建築費用も例外ではありません。
住宅の価格が上昇している理由はどこにあると思いますか?
もちろん円安による材料費の値上げが影響しています。
しかしながら、それ以上に
住宅の性能を向上させるための費用がかかっているのです。
それでは「本当に必要な性能」とは何でしょう?
地震に耐える家、その後も住み続けられる家。
大切な家族を守り、繰り返し起きる大きな地震にも損傷せず
ずっと安心して暮らせる性能。
これは絶対に必要ですね。
冬でも毛布がいらない寝室。
一年中薄着で過ごせるリビング、
快適なことに加えて光熱費も抑えることができます。
そんな断熱性能も必要です。
ヒートショックの起きない家
結露のない家。
これは暮らす方の健康に必要な性能です。
コストのことを考えなければ
性能はさらにいくらでも良くできます。
ただ、それがオーバースペックになったら勿体ないと考えています。
私は一級建築士として
今まで数百棟の家とそのご家族とかかわってきました。
静岡で安心して暮らすために、どのくらいの耐震性能が必要なのか?
そして
静岡で夏も冬も快適に暮らすには、どのくらいの断熱性能がベストなのか?
そしてその静岡基準の家を建てるために
最大限コストを抑える方法は?
そんなことをずっと考え続けています。
ここ十年ほどは今の松尾工務店の標準仕様が
コスト的にも性能的にも、
ベストなバランスだと自信を持っていえますが
この先はわかりません。
ひとつ言えることは
ゴールを決めることなく、常に進化しつづけることです。
家も、家を建てるわたしたち自身も。
とりとめのない文章になってしまいましたが
住宅の性能はずっと進化しつづけます。
ただし、価格も上がっていくことでしょう。
もちろんコストを抑える最大限の努力は欠かせませんが
今より価格が下がることはありません。
もし家を建てようと本気で思われているのなら
1日も早く家づくりをはじめることをおすすめします。
コストと性能、デザインのバランスにお悩みでしたら
ぜひ私に不安と不満をお聞かせ下さい。
無料相談は随時行っていますのでお気軽にどうぞ!