家づくりコラム
2024.02.15
紫色・パープル|インテリアへの取り入れ方|カラーコーディネーターのコラム
コーディネーターの長澤です。カラーコーディネーター検定1級の私が、色が与える心理的な効果と、インテリアへの取り入れ方についてお話します。今回のテーマは、「紫・パープル」です。個性的なイメージがありますが、実はどの色とも相性がいいんですよ。
「紫色」「パープル」の特徴
紫は個性的な色の印象が強く、
生活の中で取り入れるのが難しいと思われる方も多いのではないでしょうか?
紫のイメージは、
高貴、優雅、
大人、神秘など、
他の色に比べて特別感がある色です。
古来より紫の染料がとても希少であるため、
日本でも、西洋でも高貴な色として
最高の地位の者のみ身につける事が許されていた色でした。
一般的に広まったのは、
合成染料のモーブという色が発見され、一気に人気になりました。
紫は赤の情熱と青の冷静との2面性を持ち合わせ
不思議・神秘的なイメージがあり
精神と体の癒しの効果があるとして、古代ギリシャなどで心身の治療に良く使われていたようです。
ファッションにおける「紫」「パープル」
身につけると品のある大人のイメージを演出でき、
結婚式など華やかな場所ではとても取り入れやすい色です。
女性のファッションでは
春は明るい黄緑 & 薄い紫
薄いピンク & 紫などがの相性が良く人気です。
夏は浴衣など和小物などに取り入れるのも可愛いですね。
秋・冬は黒と組み合わせたり、
赤身のある紫のボルドーを選ぶことで品が良くなります。
男性のファッションでは、
ビジネスシーンではネクタイなどポイントに使うとおしゃれな印象になります。
ただし、色の濃さ・色味をTPOに合わせてコントロールしないと
逆に品がない印象になるので注意です。
そういう点では、少し上級者向けの色と言えるでしょう。
インテリアで「紫色」「パープル」を取り入れるには?
インテリアで取り入れる時は、
色の濃さ、青系か赤系によってイメージが変わります。
薄い赤紫と柔らかなイメージのピンクとの組み合わせは
よりエレガントで女性らしい空間を演出できます。
一方、青紫はスタイリッシュでモダンな雰囲気に。
黒や白との組合せや
石・大理石・ステンレスのような硬い素材の家具との組合せで
ホテルのような空間になります。
グレイとの相性も良く、
コンクリートの打ちっぱなしの壁に黒の家具や小物を合わせ
そこにアクセントの紫を使うと
海外のアパートメント様な抜け感のある空間になります。
女の子の子供部屋には、パステルカラーの紫が人気で
ピンクよりも大人っぽくなります。
紫はピンクとも水色とも相性が良いので、
お子さんの成長に合わせてテキスタイルの色を変えることで
部屋の印象を変えることができます。
紫は一般的に取り入れるのが難しいと言われている色ですが、
青系・赤系の色味を上手く選べば
意外とどんな色にも合いますし
イメージを作りやすいです。
お部屋に取り入れたい時にはぜひご相談ください♬