家づくりコラム
2023.01.19
現場監督が語る:家づくりの道具「スケール」とは?
工務の横澤です。2022年はインテリアデザインの資格も取得して、微力ながらにも知識を増やしました!建築業界にいる人間にとってはあたり前の事でも、お客様にとっては馴染みがないことを、わかりやすくお伝えします。今回、ご紹介するのは、家を建てる前から、そして建てた後も便利な道具『スケール』についてです。
家づくりになくてはならない!スケールって何?
スケールという名前は、日本で言うメジャーの別称です。
そして、建築では製図を書くときに、
三角スケールという定規を使うことから、
巻き尺のコンベックス(直立できる丈夫な巻尺)を『スケール』と呼ぶようになりました。
簡単に言うと、巻尺や長さを測定できるものをスケールと建築現場では言っています。
どうして『スケール』を知ることが必要か?
周りを見渡してください。
私たちは生きているだけで、様々なもの、様々な空間に囲まれています。
何気ないひとつひとつに、大きさ、長さがあり、
それを知ることは、家を建てる上でとても大切なひとつなのです。
例えば、間取りを見たとしましょう。
紙の上で書かれた空間やものを数字だけで把握出来ますか?
そこで役に立つのが、スケールです。
ただ、目の前で同じ寸法まで伸ばしてみる。
紙に書かれてる同じものや空間ではないけれども、イメージは出来る。
「イメージする。」
これが家づくりにおいてとても大事なのです。
実際にどうやって活用するのか。
では、家を建て始めたとしましょう。
そこでも、これをひとつ持ち歩くだけでとても役に立つ!!
お客様で持っている方を見ると、『おっ!』と思うのはここだけの秘密です。笑
スケールには、メートルの目盛だけあれば便利ですし困らないのですが、
メートルと一緒に尺目盛がついているスケールもあります。
この尺という単位が建築ではとても大切な長さになるのですね。
1尺は30.30センチ
3尺は90.90センチ
今は大体の建築会社のモジュール(基本寸法)は、910ミリが多く、
これは、少し難しいかもしれませんが、
建築図面のひとつのマスの単位ですね。
この910ミリは尺でいうと3尺。
これが建築現場では当たり前のように使われている長さの単位、言い方になります。
あまり難しく言うと、わかりにくくなってしまうと思うので。
簡単に言うと、お家の中はほとんどが、尺貫法、尺で出来ているということです。
建築自体が、すべて3の倍数で出来ているんです。
だから、尺という言葉、その単位を知っていると
さらに家づくりが面白く、奥深さを感じていただけると思います。
スケールをもし用意するなら、
ぜひ尺目盛がついているものを選んでください。
さらに家づくりが豊かなものになりますよ♬