家づくりコラム
2022.11.17
家が床上・床下浸水にあってしまったら
スタッフながよしです。9月の終わり、ここ静岡市で今までに体験したことがない災害がありました。床上まで浸水してしまったお宅も数多くあります。そこで今回は、「家が水害にあってしまった場合の対処法」についてお話しします。
はじめに~市の補助制度のご紹介です
まず、この度の台風により被害にあわれた方に心よりお見舞い申し上げます。
松尾工務店は、被災住宅の応急修理業者 に登録しています。
静岡市では、台風被害に関して色々な補助制度がありますが、
特に住宅は『住宅の応急修理制度』という制度があります。
詳しくは静岡市HPをご覧ください。
https://www.city.shizuoka.lg.jp/652_000111.html
それでは、ここから本題です。
家が浸水してしまった場合、どうするのか。
静岡市から1年後に困らない復旧方法、
清掃方法として紹介されていたものを抜粋してご紹介します。
掃除をはじめる前にすること
- 水が完全に引いてから作業をする
- 壊れたりしたものは、写真を撮ってから作業
- 感電の恐れがあるので、電気は電力会社からのお知らせをまってから(漏電の恐れも)
建物浸水の確認
- 浸水したら写真を撮っておく(保険等で使います)
- 室内に影響がなくても床下の確認(床下浸水)
掃除をするときの注意
- 泥などの掃除は上から下にやると効率が良い
- 天井、壁、床などの汚れは水で洗い流す
壁まで浸水した場合
- 壁の内部に断熱材がある場合、断熱材は乾かしても再利用が難しいです(断熱材は主に外周部)
- 壁がクロス仕上げの場合、下地は石膏ボードが多く使われていますが、浸水→乾燥の中でボードが変形し、継ぎ目が大きく開くことがあります
- 天井まで浸水した場合、壁と同様に対処する
床下の清掃:床下の乾燥
- 畳の部屋の場合、畳下の板をはがして泥を掻き出す
- フローリングの場合、理想はすべてのフローリングをはがして泥を掻き出す(出来る範囲で)
- 床下収納庫が付いている場合は乾燥するまで開けておく
床板、柱、壁、天井、建具などの消毒→カビを抑える
- 【注意】作業は換気、火気厳禁に注意
- 消毒用のエタノールを使い、雑巾で拭き上げ※建築材料の中にはアルコールで変質、変形するものあり
- ブレーカーを落としてコンセントやスイッチ内部を確認
【重要】乾燥を中途半端にしない
木材(柱や土台など)は、乾燥させれば問題ないと考えられています。
※元々蟻害や腐食があった場合を除く
シロアリは湿気が多い木材を好むので、床下の乾燥は非常に重要です。
また、木材を結合している金具なども乾燥が不十分だと、今後腐食する可能性があります。
強度が低下しないようにしっかり乾燥させましょう。
木材に水が浸透してしまったら
1か月程度は乾燥に時間がかかると考えてください。
以上、皆さんの参考になれば幸いです。
わからないことがあったら、いつでもお問い合わせください。