家づくりコラム
2021.10.04
キッチンは対面だけじゃない
コーディネーターの長澤です。キッチンについての打合せは、どこのご家庭も奥さまが特に力を入れる箇所だと思います。現在選ばれるのは、ほぼ「対面キッチン」ですが、その他にも壁付けキッチン、L字型キッチンなどもあります。それぞれの特徴についてお話したいと思います。
対面式キッチンはファミリーにおすすめ
現在子育て世帯に一番人気なのが、対面式キッチンです。
対面式の場合、ダイニングに面してキッチンが向いているので、家族を見守りながらお料理ができます。
ダイニングテーブルやスタディカウンターでお子さんが勉強している姿や
その先のリビングで遊んでいたり
お昼寝したりしている姿を見ながら
食事の支度ができるのでとても効率的です。
...
そして、できたお料理をダイニングにいる家族にそのまま手渡しでテーブルにお皿が渡せます。
片付けも同様、キッチンカウンターにお皿をまとめて置いてキッチンに回れば簡単に片付きます。
対面式の場合、背面に冷蔵庫や収納やパントリーなどを配置できるので、
キッチン内で効率的に動けるのも大きなメリットです。
...
目線の先にリビングがある場合は
テレビを見ながら家事ができるので、
家族と一緒に楽しむことも、
TVを見ている小さなお子さんの『見て!見て!』のリクエストにも
手を止めず応える事もできます。
...
対面式は、キッチンに立って家事をしている人と、
リビング・ダイニングにいる家族が同じ空間にいる感じがするのでとても人気な配置です。
デメリットとしては、
調理の音や臭いがリビングまで広がりやすいことでしょうか。
壁付キッチンは省スペース
正面が壁についているキッチンで、昔から日本の多くの家で採用されてきました。
窓を設ければ、外を見ながらお料理できるのでいいですね。
一番の特徴は、必要最低限のスペースで設置できることです。
その分、ダイニングやリビングが広く取れるメリットがあります。
ダイニングテーブルをキッチンのすぐ後ろに配置すれば
作業台と兼用できて便利です。
また、配膳も振り返るだけなので非常に楽です。
...
デメリットとしては、
収納スペースが不足しやすく、ダイニングの周りに生活感が出やすくなります。
なおかつ、キッチンが丸見えになるので来客時には気を使うかもしれません。
さらに、壁を向いているので集中して料理ができる反面、
小さいお子さんが居る場合、目を離す事になるので注意が必要ですね。
L型キッチンは広い作業スペースが◎
コーナーを利用してL型に配置するキッチンです。
壁1面にシンク、もう1面にコンロを設置することが多く、
調理時の移動が短くなり、とても機能的です。
広い作業スペースを確保できるので、余裕を持って作業できます。
キッチンのサイズ感としては大きくなり、キッチン全体の印象は、とてもリッチな感じがします。
デメリットとしては、サイズ感が大きくなることと、
キッチンの価格自体が高く、コストアップになることです。
まとめ
その他にも、空間に余裕があれば
シンクは対面でコンロは壁付け(その逆も有り)にしたⅡ型キッチンも素敵です。
ペットを飼っているご家庭では独立型キッチンもおすすめ。
フェンスを設置すればキッチンに入れないように工夫しやすいです。
1日の家事の中でキッチンに立っている時間は意外と長いです。
料理をする人がその時間をどのように効率的に使うか、
何を同時にするかによって求められる配置が決まってきます。
また、一人で作業したいのか、家族に参加してもらいたいのか、
それによっても変わってくるでしょう。
そういったことをよく考えて決めてもらうと後悔がないと思います。