家づくりコラム
2024.06.17
梅雨の到来!毎日の洗濯、室内干しスペースはどこにする?

コーディネーターの長澤です。最近は長雨が続いたり花粉症があったりと、室内干しのスペースは必須になりました。これから家づくりをお考えの方へ、室内干しスペースを具体的にどこに設置すればいいのかを考えていきます。
家づくりでも優先順位が高い「室内干しスペース」
梅雨の時期のお悩みと言えば、お洗濯ですよね。
まず、気密性が低くて結露するお宅で部屋干しが続くと
お家の中のジメジメがさらに増して
不快指数が上がり、カビや雑菌が増える原因になります。
最近の高気密住宅はお部屋が乾燥気味になるので
室内干しをしてもジメッとなりにくいんです。
最近では共働きのお宅が増えて
家づくりの際に【室内干しのスペース】の確保は
プランを考える上で必須となりました。
今回はどこに室内干しスペースをつくるのがいいか?を考えます。
室内干しスペース・具体的にどこにする?
プランの打ち合わせ時には、物干しスペースを使う頻度によって
室内干しをする箇所を考えていきます。
①家事室(ランドリールーム)に物干し

一年中室内干しされる方にとって
他のスペースを小さくしても絶対欲しい!と希望されるのが
家事室(ランドリールーム)です。
物干し竿を常設しておく事ができ、
除湿機と合わせればカンペキです。
カウンターを設置して、アイロン掛け、たたみまで
このスペースでできるようにすれば、とても便利ですね。
②洗面脱衣室に物干し
どうしても他にスペースが取れず、
「基本は外干しだけど、雨の日にとりあえず干しておきたい」
という方が希望される事が多いです。

広い空間でない事もあり、
ドアを締め切り除湿機をかければしっかり乾きます。
ただし、
洗面化粧台を使う際には邪魔になることもあるので
物干し竿を付ける位置には気を付けましょう。
③お風呂に物干し(浴室乾燥機)
ユニットバスのオプションで設置できます。
初期投資はかかりますが
限られた空間を一気に乾燥させるため、素早くしっかり乾きます。
子供さんとみんな一緒にお風呂に入って、
その後洗濯物を干す事ができればとても便利ですね。

しかし、デメリットもあります。
家族で同時間帯に入浴するのならいいのですが、
お子さんが成長し、家族の生活の時間帯がずれてきたときは、
乾燥している間はお風呂に入れないので不便かもしれません。
また、お風呂の壁の水滴をある程度拭いてから乾燥機をかけないと
水滴が白く石灰化してしまい、後々のお掃除が大変!という声もあります。
④バルコニーへの掃き出し窓付近に物干し

普段バルコニーで外干しされる方にとって
あると便利な場所です。
帰宅後にバルコニーに干した衣類を
クローゼットにしまう前に “とりあえず” かけておく。
急な雨や1日で乾かなかった場合に “避難場所として” かけておく。
真夏、真冬に外へ出て干すのが辛い時に
室内でピンチやハンガーに掛けて一気に外干しする。
そんな使い方もできておすすめです。
余談ですが。
寝室など人目に付かない箇所の物干しだと
ついついそのまま普段から洋服をかけてしまい
クローゼット化しているお宅もあるようです。
それはそれで便利ですよね (^^;
⑤リビングに間続きの畳コーナー、洋室に物干し

家事室のスペースの確保が難しい時は、
リビングの空間を一時的に室内物干し部屋として使えます。
さらにリビングとの仕切りとして建具をつければ、
急な来客があっても扉を閉めておけば
安心して洗濯物を干しておけます。
こちらも脱着式のスポット式を設置して外しておけば、
普段はリビングの一部として違和感はありません。
⑥2階多目的ホールに物干し

2階のホールを利用して常設の物干しスペースに出来ます。
2階なので防犯的に可能ならば
窓を開けて風通しを良くしてあげれば乾きも早くなります。
⑦廊下に物干し

通路を利用して室内物干しスペースにする事もできます。
写真のお宅は、大型クローゼットを設置したので乾いたらそのままIN!
とても便利です。
頻繁に通る場所に設置するのはおすすめしませんが、
昇降式の物干し竿を天井に常設しておけば、
洗濯物を干した後、天井まで竿を上げて乾かせば下を通る事ができます。
⑧サンルームに物干し

敷地に余裕があればサンルームを検討される方もいます。
太陽の光を浴びて乾きも早くて便利です。
しかし、サンルームと言っても閉めっぱなしだと
乾きは良くありません。
開口の扉は開けて通気を良くするか、
閉めて除湿器を稼働させるかのどちらかは必要になります。
除湿器のために外部コンセントは付けておいた方がいいでしょう。
⑨番外編~乾太くんなどの乾燥機・ドラム式洗濯乾燥機を使う
乾燥機を使えば、室内干しの専用スペースは必要ないかもしれませんね。
ただ、乾燥機をかけるまでもない、ちょっとしたもの(靴下とか)を
干したいときはありませんか?
洗濯機の近くにコンパクトでも干せる所があると便利です。

また、忘れがちなのですが、
乾燥機をかけた後の「洗濯ものを置く場所」があると便利です。
上の施工写真のお宅は、ドラム式洗濯機とガス乾燥機(乾太くん)の近くに
作業テーブルを設置しました。
ここに一旦乾いた洗濯ものを出して、畳むことができます。
いかがでしたか?
この様にいろいろなパターンで
お家の中のどこかに室内物干しスペースを確保できれば、
日々の家事を少しでも楽にできるのではないでしょうか?
迷ったらご相談ください。
ベストな方法を考えましょう!